2019.06.18
デジタルオシロスコープのリップル測定

デジタルオシロスコープを使用したスイッチング電源のリップル・ノイズ測定
スイッチング電源のリップル・ノイズ測定は重要な測定項目です。ユーザーの測定する周波数範囲などは様々な場合があります。一般的には20MHzや100MHzのローパスフィルタを使用し、ACカップリングされた電圧実効値を差動プローブをオシロスコープに接続して観測する方法がとられています。テクシオのDCS-2000Eシリーズでは、一般的に多く使用される20MHzの帯域制限と併せて、200MHzモデルのみ100MHzの帯域制限が搭載されています。また、低頻度のノイズ信号も取りこぼさないチャンネルあたり10MBのロングメモリや最大120,000波形/秒の高速波形更新レート表示、任意の周波数をカットすることができるデジタルフィルタ機能を搭載し、リップルノイズメータのような専用計測器を使用せず、多くの測定アプリケーションを実現することができます。

テストイメージ ripple1

2種類の帯域制限とデジタルフィルタ
DCS-2202EもしくはDCS-2204Eはエントリークラスの価格帯でありながら10Mポイントの波形メモリと、20MHzと100MHzのアナログローパスフィルタを搭載し、1Hz~500MHzの任意の周波数でフィルタリング可能なデジタルフィルタ(ローパス・ハイパス)が使用できます。このデジタルフィルタを活用し、低周波のリップルと高周波のスイッチングノイズを切り分けて測定することが可能です。
FFT変換を使用したノイズ解析
DCS-2000Eシリーズはとても強化されたFFT変換機能を持っています。最大1Mの波形データを高速フーリエ変換し、500KサンプルのFFT波形を表示できます。ピークマークやリスト機能により、スイッチング周波数に起因したノイズ周波数を簡単に特定することができ、アナログ+デジタルフィルタを使用した波形でも演算することができます。

PDFの資料はこちら

TOP