2019.06.18
安全試験器によるモーターの試験

モーター生産時の不良検出

モーターの耐圧試験において、相間の絶縁部にピンホール等の不良箇所があった場合、アークが飛び絶縁部を熱で変性させてしまうことがあります。不良個所があったとしても、一般の耐圧試験器ではアーク放電を感知できずにPASSしてしまう状況があります。STW-9000シリーズのアーク検出機能を使用することで、アーク放電が発生したかどうかも確認することができるため、低コストでアーク発生に対する生産工程の構築ができます。

部分放電を検出するアーク検出機能
アーク検出モードはフラッシュオーバーとも言われ、通常検出されない高速過度電圧や過渡電流を検出します。アークは通常絶縁耐圧が弱いところに発生します。耐圧試験中に電気的、絶縁体に問題がある場合、一時的に電圧または電流のスパイクが発生します。 アーク検出モードは3つあり、検出したら即停止か、検出して試験を継続するか、検出して試験を終了するかのいずれかを選択できます。

アーク検出機能の無い耐圧試験機は平均化された漏れ電流値でPASS/FAILを判定してしまいます。 STW-9000シリーズは30μs以下の瞬間的なアーク電流を検出し、平均化された電流値がPASSの場合でもアーク放電が確認された場合は、「ARC」と判定します。

 

リーク電流を見逃さないGROUNDモードOFF
多くの耐圧試験器は、リターン端子をアースへ落としており、これによりDUTが絶縁されていてもアースに落としていても安全に耐圧試験が行えます。しかし耐圧試験のような高電圧の印加試験においては、ケーブル-アース間における寄生容量(ストレー容量)に対しても微小な電流が流れ、シャント抵抗に流れ込む20μA近いストレー電流が加算され、厳しい上限値を設定することができませんでした。 STWシリーズはACW、DCWの試験においてフローティングすることが可能な”GROUNDモード”があります。これにより、ストレー電流がシャント抵抗を通らず、DUTに流れた漏れ電流のみの測定が可能で試験対象の真の絶縁耐圧が確認できるようになり、正しい判定基準(上限値)を設けることができます。


また、多くの耐圧試験器は下限値の設定が10μA以上でしか設定できず、絶縁能力がとても高いDUTが内部断線同様の「FAIL」(断線)として判定されてしまう問題もありましたが、STWシリーズは判定基準値を1μAから設定でき、安心して試験することが可能です。(設定電流1.1mA以下のみ)

 

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