2019.07.23
ロギング機能付き電源PSW-Y1シリーズ

PSW-Y1シリーズのロギング機能を利用した長時間の信頼性試験

半導体はもちろん、様々なデバイスの多くが長時間の信頼性試験を行う必要があり、長時間にわたり恒温槽内で電圧(電流)を印加し続けます。その間、印加されている電圧・電流は、外部にロガー等の記録計を用意して監視(ログ取得)するか、PCによる電源出力監視をさせる必要がありました。しかし、PSWシリーズの新しいオプション(Logging Function)を搭載すると、PSW内部のクロックを使用し、安定的に出力ログ(電圧・電流・電源のステータス)をメモリすることができます。

複数台接続しても安定的なログ取得が実現

一般的な直流安定化電源の場合、リモート制御でログデータを取得しようとすると、PCソフトウェアより連続的に出力値を聞き続ける必要があり、複数台を一括で制御しようとすると、その接続台数分の処理が必要になります。また長時間の連続試験の場合、ソフトウェアの処理が頻繁になりすぎるとハングアップによるデータ消失などのリスクが増大します。PSW-Y1の(Logging Function)はバッファメモリ(8000データ)内のログデータを1つのコマンドで吸い出すことができる為、1秒サンプリングの設定であれば8000秒(約2時間)に1回のコマンド処理で済み、安定的なログデータを残すことが可能です。

長時間ログは大容量USBメモリへ保存可能

PSWシリーズ前面に搭載しているUSBデバイスポートにUSBメモリを装着してログデータを保存することができます。これによりマニュアル動作でもリモート制御でも、1000データ毎にCSVファイルとして書き込みます。ログ保存中にUSBメモリを取り外しても、8000データ分のバッファメモリが埋まる前に再度装着することで、途切れることのないログを保存し続けることができ、長時間試験中の途中経過データを抜き出すにも十分な時間があります。また、CSVファイルはそのまま表計算アプリで読込むことができますので、積算計算など様々な応用が可能になります。

※リトライが多く発生したり、連続書き込みで速度が遅くなる一部のUSBメモリではデータが不連続になる場合があります、
 十分検証したうえで連続動作をしてください。

テストモードとの併用で自動動作が可能

陽極酸化膜などのメッキ、LEDの連続点灯試験、金属加工品の連続導通試験、絶縁材料の長時間耐圧試験など、電圧や電流値を連続的に可変することができるテストモード(シーケンス機能)を使用しても、同時にLogging Functionを動かすことができます。これにより、外部に制御やログ取得用のPCを用意せずにUSBメモリひとつで試験を行えます。

ロギングデータをPCから収集するアプリケーションを用意

PSW-Y1用にLANインタフェースを使用して、最大5台までの同時制御・データ収集ができるWindowsアプリケーションを無償で用意しております。

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